2019/10/26 21:55
20代前半の頃、わたしたちは同じ職場で働いていました。
とても大きな古着屋(今はもっともっと大きくなっています。)で、夫とわたしはバイヤーとしてほとんど同期で入社しました。
どちらが先に買い付けに連れて行ってもらえるか、最初はライバルのような位置関係でした。
入社から1年くらいは修行の日々。
わたしはリバースウィーブがなんなのかもわからないくらい古着の知識が皆無だったので、
目の前にあるその古着がなんなのか、名称を覚えるのにもひと苦労だったのをよく覚えています。
(夫は古着好きの元美容師だったので、スタート地点はだいぶわたしの方が遅れていたとおもいます。
でもそれを言うと夫は、「女の子の古着は、古さよりも流行や感覚が大事だから、そういうのを理解するのに俺は苦労してた」と言います。
なるほど。そう考えると、同じくらい苦労していたのかもしれません。)
1年間日本で勉強して、働いて、ようやく買い付けに行けるようになりました。
海外に長期的に滞在しながら、毎日信じられないような古着の山の中からピックアップしてはまた次の日もその次の日も、古着の山の中を登ったり降りたり、掘ったり戻したりする毎日を過ごしました。

こんな古着の山です。
セクション毎にこんな山が果てしなく続いています。

奇跡的にバンTeeを発見した木箱。

大胆な天日干し
こういうのを見ていると、細かいことはまぁいいか!と思えます。
あの頃は本当に毎日がたのしくて、海外での生活や自分の仕事が本当にだいすきでした。
仕事に対する姿勢や、興味や好奇心など、今のわたしを構成する多くのものを得たのは、あの頃の経験や生活からです。
かけがえのない、人生の大事なことを学んだ時間です。
おばあちゃんになってもずっとカラーのまま覚えていると思います。
そんな時期に、よく考えていました。
「人生はとても短い」
まだ22、3歳でしたが、その頃からすでに、そう強く思っていました。
当時はまだ結婚していなかった夫にもよく話していて、古着屋をやめてからの道の選択も、24歳で結婚して、その先の人生を2人で考えて進むときにも。
人生は短いから、後悔しないようにやりたいことをやっていこうとその都度決めてきました。
今、わたしたちが大切にしたいことや、これから先にやりたいことを実現するためには、お店をやめなくてはいけないね、と、決めました。
お店を運営していくことで場所に縛られてしまったり、どうしても固定費がかさんでしまいます。
居心地が良くて、だいすきで、いつしかFESTINA LENTEが自分の中での大切なもののウエイトを大きく締めていて、どうしても決められずにいたのですが、やっぱり人生は短いので。
決めたことを後悔していません。
決められたことで、いつのまにかとても視野が狭くなっていたことにも気がつきました。
書きながら、懐かしいことをいっぱい思い出しました。

ホットドッグ。
ランチを5分で食べたら、残りの55分はパレットの上で昼寝していました。(工事現場の人と同じ休憩の使い方。笑)

だいすきだったサンドイッチ屋さん。
野菜のサンドイッチ以外はおいしかったです。(野菜サンドは水分でべちゃべちゃ。)
新しいスタートのようで、ぐるりと回って、原点回帰。
店舗のクローズまではまだ少しお時間ありますので、ぜひ遊びにいらしてください。
みなさんにおあいしたいです。